Stable DiffusionでAI画像を生成する際に同じプロンプトを使いまわして
いると、
どうしても似たり寄ったりの画像が出来上がってしまい、
多様性のある画像を作りにくいです。
とはいえ毎回プロンプトを変えるのは大変なので、
前回こちらの記事でこの問題を解消する拡張機能
「Dynamic Prompts」
をご紹介しました。
https://yomutoku.website/2024/01/13/stable-diffusion%e4%bc%bc%e3%81%9f%e3%82%88%e3%81%86%e3%81%aa%e7%94%bb%e5%83%8f%e3%82%92%e9%81%bf%e3%81%91%e3%82%8b%e6%96%b9%e6%b3%95-ai%e7%94%9f%e6%88%90/
導入方法や基本的な使い方は一通り解説しています。
今回は「Dynamic Prompts」を使い倒してさらに
バラエティに富んだ画像を生成する方法について
解説します。
呼び出し呪文を使ってランダム性UP
「Dynamic Prompts」の機能の中に
「ワイルドカード」というものがあります。
ワイルドカードは、テキストファイル
に入れておいたプロンプトたちを、
呼び出しプロンプトを使って、
1回の生成につきランダムに1つ
選ぶことができる機能です。
テキストファイルは何個まで作れるの?
テキストファイルは何個でも作れます。
なのでテキストファイル毎に呼び出しプロンプトが
与えられるので、
それぞれの特徴のプロンプトが入った
テキストファイルを作っておいて、
それぞれの呼び出しプロンプトを
入れて生成することで、
よりランダム要素を入れた生成が可能になります。
どうやって使ったらいいの?
ワイルドカードは「Dynamic Prompts」を
導入した時点で「Wildcards Manager」という
タブが増えているのでこのタブから使うことが
できます。
![](https://yomutoku.website/wp-content/uploads/2024/01/image-63.png)
テキストファイルをフォルダに入れるとこのように
反映されますが、
最初は空白なので、フォルダにテキストファイルを
入れる必要があります。
![](https://yomutoku.website/wp-content/uploads/2024/01/image-64-1024x282.png)
ワイルドカード用テキストファイルの作り方
stable diffusionのフォルダを開いてextensionsフォルダを
開いてください。
拡張機能関連は基本的にextexnsionsフォルダに入っています。
![](https://yomutoku.website/wp-content/uploads/2024/01/image-58.png)
sd-dynamic-promptsのフォルダを開いてください。
ちなみに、sd=stabele diffusionです
![](https://yomutoku.website/wp-content/uploads/2024/01/image-59.png)
wildcardsのフォルダを開いてください。
この中にテキストファイルを作ります。
![](https://yomutoku.website/wp-content/uploads/2024/01/image-60.png)
フォルダの中身はは空だと思うので
右クリックを押して新規テキストファイル
を作成してください。
ファイル名は中に入れる特徴を表す
ものにしておくと後で呼び出す際に
わかりやすいです。
テキストファイル作成例
例えば表情を表すプロンプトを
入れる場合、
テキストファイルの中身は以下の
ようになり、
ファイル「expression 」とします。
![](https://yomutoku.website/wp-content/uploads/2024/01/image-62.png)
行ごとに1つのプロンプトとして認識
されるので、
1つのプロンプトを入れたら改行を
して次のプロンプトを入れてください。
プロンプトは何個でも入れれますが、
入れすぎると選ばれる確率が下がるのと、
生成結果を見てどのプロンプトが選ばれた
かわかりずらくなるので、
入れすぎには注意が必要です。
テキストファイルの作成後は?
作成したら保存をしてください。
ワイルドカードフォルダの中に以下のように
プロンプトを入れたテキストファイルが
ある状態にしておくと、
Stable Diffusionを起動した際に
ワイルドカードのタブにそのまま
反映されます。
![](https://yomutoku.website/wp-content/uploads/2024/01/image-61.png)
![](https://yomutoku.website/wp-content/uploads/2024/01/image-65-1024x313.png)
試しに「expression」をクリックすると右側に呼び出しプロンプトと
テキストファイルの中身が出てきます。
右上の「__expression__」の箇所が呼び出しプロンプトで
これをコピペしてプロンプト欄に貼れば、
ランダムに1つ選んで生成してくれます。
右側のFile editorって何なの?
「File editor」の箇所がテキストファイルの中身の部分に
なります。
ここで編集して右下の「Save wildcards」を押すと
テキストファイルの中身を変えることができるので
とても便利です。
とりあえずテキストファイルをたくさん作っておいて
こちらでプロンプトを入れて完成させるのもありかと思います。
実際にプロンプトに入れるとこんな感じです
![](https://yomutoku.website/wp-content/uploads/2024/01/image-66.png)
呼び出しプロンプトを入れるとこんな感じになります、呼び出しプロンプト
も他のプロンプトと同じなので、カンマ区切りで入れます。
上記のように複数使ってもいいですし、1つだけ使うこともできます。
数枚の生成だと効果がよくわからないので、10枚以上など多めに作成すると
威力がわかりやすいかと思います。
まとめ:飽きにくい環境づくりを
Stable Diffusionにランダム性を持たせて色々なAI画像
をプロンプトを変えずに生成する方法をご紹介しました。
飽きにくい環境を作っておくと楽しく続けられて
上達にも繋がっていくのでぜひランダム要素を
取り入れてみてください。