【クセを矯正】Stable Diffusion ネガティブプロンプトでも消せない場合の対処法 AI画像生成

かな(見習い)
かな(見習い)

ネガティブプロンプトに入れても消えない特徴があるなー、
オレンジを使わないハロウィンとか海のないビーチとかどうやって作ればいいんだろ、、

ナカ(マスター)
ナカ(マスター)

Stable Diffusionに強く学習されている内容はネガティブプロンプトに入れても
消えず、
概念ごと消し去る必要がある、そのやり方を説明する☆

かな(見習い)
かな(見習い)

なるほど!先入観を消し去るような指示が必要なんですね!
やり方を教えてください!

「当たり前」は消しずらい

Stable Diffusion側で「〇〇はこういうものだよね」

と強く認識されているプロンプトは、
ネガティブプロンプトに入れても中々消えません。

例えば
・ブロンドヘアーの人は、目が青く欧米圏の顔立ちだよね

・クリスマスは赤が多く使われるよね

・ナースやCAは女の人だよね

・グラマーに当てはまる年齢は30代以上だよね

・学生は子供のような顔立ちをしているよね

・OLはスーツを着ているよね

このようなものがあります。

これは人が考える「常識」「当たり前」「先入観」
みたいなものに近いイメージと捉えるとわかりやすい
かと思います。

またStable Diffusion側が強く認識したかどうか
は人の感覚とは異なる場合もあるのが、
厄介なところで、

「この特徴は中々消えない、毎回出てくる=強く認識されている」

という判断になります。

概念ごと消す方法

一度「当たり前」として入ったものをなくすには
概念ごと消してしまうのが有効になります。

やり方はまず、「NegPiP」という拡張機能を入れます。
https://github.com/hako-mikan/sd-webui-negpip

導入方法は他の拡張機能と同様に、
上記URLをStable Diffusionの

Extensions→Install from URLタブに
入れてオレンジのInstallを推します。


インストールが終わったらInstalledのタブのApply and quitを
押すと再起動され導入が完了します。

これで「NegPiP」を使うことができるようになります。

「NegPiP」の使い方

「NegPiP」はマイナスの数字をポジティブプロンプトに入れる
ことで起動します。

書き方は強調表現の(プロンプト:数字)
の書き方の数字部分がマイナスになった
バージョンになります。

上記の場合、ハロウィンの画像にオレンジとかぼちゃの
概念を消すような指示になります。

男性を作りたい場合は(girl:-1.5)、魔女の特徴を無くしたい
場合は(witch:-1.5)みたいな形になります。

あとは作りたいプロンプトを入れていくだけですね。

数字部分は-1.5にしていますがここは推奨値は特になく、
生成された画像を見ながら前後させてみてください。

まとめ:先入観もけっこう大事

Stable Diffusionで特徴が消えない場合に、
概念ごと消してしまう方法について説明
しました。

先入観がないと特徴がないものが生成
されることになってしまうのを考えると、

Stable Diffusionに先入観があることで生成しやすく
なるケースも多々あるように思います。

生成の妨げになる場合に限り、今回の方法を
使って先入観を取り去ってあげてみてください。