新NSIAの銘柄選定の段階で、全世界系の投資信託にするか、S&P500のような
アメリカ株系の投資信託するか迷った末、アメリカ株系の投資信託にした場合、
VTIのような全米株に分散投資する形の投資信託があることに気づき、
ここでS&P500とどっちにするか迷うかと思います。
今回は迷った場合にどちらを選ぶべきか、もしくは両方買うべきか
などについて解説します。
全米株のVTIはS&P500と限りなく似ている
全米株のVTIはアメリカの会社の上位4000社に対して分散投資
されるのに対し、
S&P500はアメリカの会社の上位500社に対して分散投資
さるので、
一見VTIの方が分散が効いてより安全なように見えます。
ですが実際は加重平均という上位の会社に多く投資を
行う計算方式により、
VTIとS&P500は約85%が被っているというのが現状です。
VTIとS&P500の違う部分
VTIは501位から4000位の会社に対し
て投資を行う部分が15%くらいあるので
ここがVTIとS&P500の違いになります。
パフォーマンスもほぼ同じ
過去の10年間でみても100年でみてもVTIとS&P500の
投資パフォーマンスはほとんど同じ結果となっています。
もちろん15%部分が違うので若干違うパフォーマンスに
なりますが、
主要の85%部分が同じなので、大きな違いはでていないですし、
この仕組みの限りは今後もこの似通った動きが続くことが
予想されます。
emax Slim 全米株式はどうなの?
emax Slim全米株式はVTIと中身やパフォーマンスが
酷似しているので、
emax Slim全米株式=VTI
の認識で大丈夫です。
決めれない場合はどっちを買うのがいいの?
どっちを買っても同じような結果になるのがわかっても
1つ決めるのは迷ってしまうと思うのでどちらがいいかに
ついてお伝えします。
どちらにすればいいか迷った場合はS&P500を選ぶ
のがおすすめです。
理由は
・取り扱いが多く買いやすい
・VTIより売上が高いので安定感がある
この3つですね。
・取り扱いが多く買いやすい について
VTIは最安の手数料のものを買おうとすると
SBI証券でしか買えないのに対し、
S&P500はどこの証券会社で買っても
最安に近い手数料で買うことができるので
証券会社を選ばず買いやすいです。
・VTIより売上が高いので安定感があるについて
VTIよりS&P500の方が認知度があるからか、
かなり売れています。
売れている=良い
というわけではないですが、売れている銘柄に
対しては信託報酬が安くなる恩恵が受けれる可能性が
高まったり、
銘柄がなくなってしまうなどのリスクが抑えられたり
するので、
銘柄は売れているに越したことはないです。
両方買うのはどうなの?
違う銘柄を買う場合はそれぞれが独立
した動きをしたり、
補うような動きをすることで
効果を発揮します。
VTIとS&P500はほとんど同じ動きを
するので、
両方買っても意味を成さない場合が
ほとんどです。
両方買っていい組み合わせってどういうのがあるの?
現在ではアメリカ株とインドのような経済が伸びている新興国
の組み合わせ、
アメリカ株と債権のような組み合わせが、組み合わせることに
よって効果を発揮する一例になります。
全世界株式は60%近くがアメリカ株なので近い動きになりやすく
組み合わせにより効果を期待しにくいです。
またアメリカ株の投資信託の時点で既に分散されているので
絶対的に何かを組み合わせてさらに分散させる必要はないです。
まとめ:乗り換えは少ないほうがいいです
全米株の投資信託銘柄のVTIとS&P500の違いについて
説明しました。
今は関係なさそうなことでも軽く知識を入れておくことで、
「VTI最強だから今すぐ乗り換えた方がいい」
みたいな情報に流されにくくなって、どっしりと
進めていけるのでおすすめです。